2011年1月20日木曜日

書評:日本国の原則 / 原田泰

著者は、経済活動の自由、私有財産が保護されるという安全、そして、契約が実行される信頼。自由、安全、信頼が経済発展にとても大切な基盤であることを、まずは再認識させる。その上で、自由経済主義による発展が、明治以降の日本の発展の姿であることを、歴史から明らかにする。そして、同時に、政府が経済活動に介入する、すなわち規制・統制を加える事によって、この国の経済は常に変調を来してきたこと示す。オイルショック以降の日本が全く発展しないのも、全て経済への政府介入が問題であると結論づける。

さらに、グローバル主義、人口減少社会、教育にも、原田独自の論を展開する。これも説得力のあるものが多い。

たまたま本屋で手にした本だったが、これはとてもタメになる本であった。良書です。

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