2010年6月8日火曜日

書評:ロストシンボルは、おいらにとっては「ボール球」でした

今年2010年3月に発売になったダンブラウンの「ロスト・シンボル」は、ラングドン教授シリーズ第3作。今回はワシントンDCを舞台に、フリーメイソンの秘密に迫る内容。いつものように、スピード感溢れる速い展開。そして、ラングドンはいつも通り無理矢理謎解きをさせられる。出張中に飛行機やホテルで読むには最高のペースの良さだ。
しかしだ、しかしな、今回は「ロストシンボル」ってぐらいで、図形に関わる話が多くて、文字だけ追いかけていってもわかりにくいのよ(涙)さらに、Washington D.C. をよく知っていれば、建物の形状とか分かっていれば、地理関係がよく分かっていれば面白いのかもしれないが、これまた分かりにくい。そこはどこ?ベルトコンベヤの行き先は、あの街のどこよ。ってな感じでねぇ、欲求不満が溜まるの。地図を片手に読まないと、関係が全然わからん。
あとね、話の展開の仕方が、あまりに予想できる内容だったのが少し残念。フリーメイソンについては、米国でも、日本でも色々と書かれている書物がある。それらにちりばめられている様々な情報と断片を徹底して使って、色々な味を付けた感じの小説になっている。そのために、少し無理があるような展開なのだ。その無理さを、ラングドン教授に語らせる辺りが、少しガッカリしてますな。
ということで、。前作「ダビンチコード」よりも、おいらの評価では「下」だと思います。もっと上を期待していたおいらとしては、単行本上下2冊で4千円弱は、ちょっと高いっす。でも、念のため。普通の小説と比べれば、良い感じには仕上がっているのですよ。そこはそうなんだけどなぁ。まぁ、まずはダビンチコードを読んで頂いて、その後、本書を読めば意味が分かってくれるとおもうんですけどね。ちなみに、出張中に読むには、手頃でお勧め。おいらはアフリカ出張中に読みました。
ちなみに、純粋理性科学は興味をひいた。純粋理性科学研究所のホームページ、あります。

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